ペルセポネ 「あ、あの輝きは…」
        「ケストス…」

        ―――神々の心でさえも魅了する
             女神アフロディーテの纏う衣…
             Y衣―――

(アフロディーテは意識を失ってしまっている。)

(再び森の奥。)

アイオロス 「小宇宙が甦った今、
         もはやお前など敵ではない」
        「さあ、道を開けてもらおう」
(サガもすぐ後ろで身構えている。)

リーパー 「くっ…!」

(次第にリーパーの姿が変わっていき、)

(老木の怪物の本性を露わにして襲いかかってくる。)
シャオオオオン (鳴き声。)

(全く臆せず、二人で同時に一つの技を放つ。見開きで。
闇を照らし出す聖なる光。)
アイオロス・サガ ―――セイクリッド・スパークス

(まともに技を食らった怪物。)
ギャアアアアア (リーパーの断末魔の声。)

(粉々に砕け散る老木。)

(破片が灰のようになって、)

(風に飛ばされて消えていく。)


(平地。)

アルデバラン 「どうやら今度は…」

ムウ 「お前が蹄に踏みにじられる番のようだな」

ヒポグリフ 「何ィッ!?」

(ヒポグリフ、空高く舞い上がり、)

(本来の姿を現しながら急降下してくる。)

(見開きで。技を放つ。背景に、優雅に躍動する牡牛と牡
羊。)
ムウ・アルデバラン ―――グレイテスト・リープ

(上向きに突き上げられながらボロボロになっていくヒポ
グリフ。羽根が飛び散る。)

(空に舞う羽根。)


(海岸のミロとデスマスク。)

ゾルン (焦燥にかられた顔で。) 「うう…」

フッ (ゾルンの姿が消える。)

(海岸全景。暫しの静寂。)

ミロ 「き、消えた…」

デスマスク 「岩に同化しやがった…」
        「あいつ、生っ粋の化け物だ!」

(岸壁。)

(岸壁をじっと見据えるデスマスクの目のアップ。)

デスマスク 「そこだァ!!」
(岸壁の一箇所を指差す。)

パーン (岸壁の一部が砕け散る。)

(岩の怪物の本性を現した姿で飛び出してくるゾルン。)

ミロ ―――くらえ…

(見開きで。技を放つ。背景に黄金色に輝く蟹座と蠍座。)
ミロ・デスマスク ―――ゴールデン・クロウズ

(岩の怪物は粉々に砕け散り、)

(破片がバラバラと波打ち際に落ちる。)

(それも波にさらわれて見えなくなる。)

(海岸全景。走っていくミロとデスマスクの後ろ姿。)
デスマスク 「”思う念力岩をも通す”ってな。」


(廃墟。)

オーガ (苦笑しながら。)
     「フッ、その薄っぺらな鎧ごと」
     「袈裟懸けに斬り捨ててやる」

(振り下ろされる斧。)

(集中線の効果のみのコマ。)

オーガ 「な…っ!?」

(シュラが片方の手の小指の付根部分だけで易々と斧を
受け止めている。)

ビシッ (斧に亀裂が入り、)

(砕け散る。)

シャカ 「さあ、そこをどけ…」

(右頁が上、左頁が下の見開きで。技を放つ。背景では、
唐甲冑に似た鎧を纏った異世界の闘神が剣をかかげて
いる。)
シャカ・シュラ ―――降 魔 聖 剣

オーガ 「!!」
(光と拳圧に吹っ飛ばされ、)

(本来の醜悪な姿に戻った状態で細切れに切り裂かれる。)

(破片が灰になって消える。)

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