(超次元。)
(超次元の空間を、画面の下へ向かってゆっくりと落ちて
いく、意識の無い様子のペルセポネ。)
(ペルセポネの身体をフワッと受けとめた、冥衣の両腕。)
(全身ボロボロのハーデスがペルセポネを抱きとめている。)
ペルセポネ (気がつく。)
「……ハーデス?」
(少々決まり悪そうに黙って目を閉じているハーデス。)
ペルセポネ 「フッ…」
「フフフ…バカね、また負けてしまったの」
「あんな小娘どもに」
(無言で俯いたままのハーデス。)
ペルセポネ 「アハハハハハ」
ハーデス 「ペルセポネよ」
「今ならまだ間に合う」
「お帰り、地上へ…」
「お前が生まれ育った、
あの光あふれる世界へ」
ペルセポネ 「!?」
ハーデス 「さあ、早くお帰り…
このままでは余と共に闇に呑まれ、
再び永の眠りを強いられることになろう」
ペルセポネ 「ハ…ハーデス……」
―――本当にバカね…
―――それが、愛というものなのよ
ハーデス―――
「フッ、今更地上に戻って
どうするというの?」
「私は誇り高き冥界の女王ペルセポネ」
(安らかな表情でハーデスの胸に寄りかかる。)
ペルセポネ 「私も眠ることにするわ」
「少し疲れてしまったの…」
(そのまま落ちていって見えなくなる二人の姿。)
(超次元。)
(真っ青な空。白い雲。)
(風が渡り、さざめく草原。)
(そこを駆け回って遊んでいる幼い頃の黄金聖闘士たち。
幸福な表情で見守っている、アイオロス、サガ、童虎。ス
トーリー自体とは関係無いラストシーン。)
子供たち 「アハハハハハ…」
―――1、2、3、4、5、6、7、
良い子はみんな天国へ行く
THE END.
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